広報誌のブランディング戦略とWebグロース支援およびSNSアカウント運用代行

国際協力をもっと身近に。紙・Web・SNSを連動させ、国際協力機構(JICA)広報誌の発信手法の多角化を推進。国内外の多様な層に向けて国際協力の今を伝え、JICAの取り組みをより広く、より深く届けるために、ブランディングやデジタル戦略の立案を担いました。

プロジェクトが目指す姿

JICAが発行する広報誌「JICA Magazine」の企画・編集・制作・発信を担当。JICAの国際協力事業の内容や、国際協力の必要性や意義を、幅広い世代に分かりやすく伝えるための施策を行っています。

加えて、SNSやWebサイト展開、電子書籍など、紙冊子にとどまらない読者リーチ拡大施策を実施。国際協力に関心がある、または関心をもちそうな層に向けて情報発信をしがら、JICA やその事業に対する理解促進および支持拡大を図りました。

取り組んだテーマ

JICAの取り組みや国際協力の必要性についての理解を促進することが広報誌の役割であるものの、専門的な事業内容も多く、発信内容が難しくなる傾向にありました。加えて、広報誌の形態が紙冊子のみであったことから、閲覧機会が限定的となってしまい、若い世代に十分にリーチできていませんでした。

成果を生むポイント

和文・英文広報誌を統合してリブランディング

従来、JICAの広報誌は国内向け(和文)・海外向け(英文)で別々の媒体名を使用していました。発信内容は共通していることから、メディアブランドとしての統一感を高め、JICA広報誌の認知向上を図るべく、媒体名を「JICA Magazine」に統一。これにより、国内外問わず、誰もが一目でJICAの広報誌であると認識できるブランドへと進化しました。

Web展開・電子書籍化で利便性を向上

従来は紙冊子やPDFで配布していた広報誌を、Web形式で公開できる環境を構築。システム設計から開発、運用までを一貫して担当しました。紙冊子の発行と同時に、PCやスマートフォンでも広報誌が閲覧でき、時間や場所を問わずJICAの活動にアクセスできるようになりました。

さらに、冊子を電子書籍化し、Amazonや楽天ブックスなど主要プラットフォームにて無料配信。紙に近い読書体験を求める層にも、送料負担なしで広報誌を閲覧していただける仕組みを整え、読者の利便性と接点を飛躍的に広げました。

Instagramアカウントを開設しリーチ拡大

JICAや国際協力に関心が薄い若年層との接点を生み出すため、広報誌のInstagramアカウントを開設し、その運用を代行。誌面と同じコンテンツだけでなく、Instagram用に制作したオリジナルコンテンツを公開し、従来リーチできていなかった層との新たな関係性を構築し、認知・共感・行動喚起につなげています。

ポジティブな変化

広報誌のリブランディングに伴うコンテンツ内容の刷新や情報発信手法の多角化により、新たな読者層の獲得と既存読者の満足度向上を実現しました。

特に、和文誌における若年層読者のリーチ拡大施策が奏功し、若い世代の閲覧数の増加やInstagramフォロワーの1万人突破など、紙冊子だけでは届けることのできなかった層との接点を創出しました。

発行体制・編集体制・分析体制の強化により、JICA広報戦略の中核を担うツールとして、継続的な価値創出に貢献しています。

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